ジャニーズが大きな戦略転換。AbemaTVのライバルであるLINE LIVEで岡田准一の番組を生配信

11月2日から72時間に渡りスマホアプリであるAbemaTVで配信された「72時間ホンネテレビ」。
ジャニーズを退所したばかりの稲垣・草なぎ・香取の3人の番組は大きな反響を呼び、AbemaTVの歴代最高視聴者数を記録することとなった。

これまでジャニーズ事務所は地上波テレビの中でも特にキー局を優先して自社タレントを売り込んできたが、インターネット関連については消極的だった。

大きな変化が見え始めたのは今年に入ってから。
これまで所属アーティストのCDやDVDのジャケット画像をAmazonや楽天などのネットショップには使用を許可してこなかったが、8月に一部グループから順次解禁。
所属タレントのテレビ番組や新作CDなどのプロモーションでSNSを活用する機会も増加している。

さらにはネットで有料動画の提供を行っているNetflixにてジャニーズWEST主演のオリジナルドラマ「炎の転校生 REBORN」が11月10日より全世界配信を開始。
とはいえ、ジャニーズタレントが主演する映画やドラマの有料動画配信はこれまでも実施していたことから、ネットオリジナル動画といえ大きな驚きは無かったかもしれない。

ところが12月4日に不自然な事に一部ネットメディアだけがあるニュースを取り上げた。

それはAbemaTVの一番のライバルとされるLINE LIVEというサービスにてV6・岡田准一が生配信を行うと発表したのだ。

岡田准一がLINE LIVEで生配信決定

目次

  • 1 岡田准一がLINE LIVEで生配信決定
  • 2 AbemaTVへ制裁的な意味合いも?
  • 3 芸能界の掟を破ればテレビだけでなく、ネット活動も足かせに?

ネット動画サービスとは言え、大きく分けて4パターンの種類がある。
最も有名なのは「Youtube」や「ニコニコ動画」などの無料動画共有サービスだろう。
続いて有料動画専門の「NETFLIX」「amazonプライムビデオ」やテレビ番組などを無料配信する「TVer」「GYAO!」。

そして最後にスマホ向け長尺動画を提供する分野では「AbemaTV」「LINE LIVE」という2強が熾烈な争いを見せている状況だ。

若干2つのサービスのアプローチが違うのはAbemaTVが基本的に地上波テレビ的な受動視聴の習慣をスマホに持ち込もうとしているのに対して、LINE LIVEはタレントから一般ユーザまで様々な人が生配信可能で配信者とコミュニケーションも可能。
そこにAbemaTVのようなオリジナル番組も強化している。
(AbemaTVもユーザーの生配信はAbema FRESHというサービスで提供)

この2つのプラットフォームについて、これまでのジャニーズであれば、どちらかというと地上波テレビに近いアプローチのAbemaTVを選ぶかと思いきや今回選んだのはLINE LIVE。

番組のタイトルは『めざせ!世界一のクリスマスツリー PROJECT ~輝け、いのちの樹。
~ supported by 岡田准一 「岡田准一 初のラインライブやります」』。

12月7日(木)22時から配信開始として終了時間や番組詳細は今のところ不明。
配信当日に発表するという。
サービスの特徴的にファンが岡田准一に直接メッセージを送ることができるため、応援コメントであれば良いが、ネガティブなコメントが飛ばないかファンから心配の声が早くも上がっている。

もしかしたらコメントなどは誰かが一時チェックするなど、何かしら対策を取るのかもしれない。

AbemaTVへ制裁的な意味合いも?

不可解なのはスポーツ紙を含む大手メディアがこのニュースを全く取り上げていないこと。
ネットニュースサイトのモデルプレスや音楽ナタリーなど一部メディアだけが取り上げている。

これまで関西圏を除きローカル局にでさえ、自社タレントをあまり出演させてこなかったジャニーズ事務所なだけに今回のLINE LIVEでのタレント出演は大きな路線変更の第一歩となるかもしれない。

おそらく12月7日当日、地上波のワイドショーなどではAbemaTVの時と同じく、この件を報じない可能性のほうが高いが、一斉にスポーツ紙等が報じるのだろうか。

「72時間ホンネテレビ」で芸能界の掟を破ったといわれるAbemaTV。
同番組へは吉本興業などの大手事務所の多くはタレント出演をさせなかった。

それだけにライバルサービスであるLINE LIVEにタレントを出演させることで、AbemaTVへ圧力を与える意味合いを持たせるかもしれない。
岡田准一の番組が仮にそこまで視聴者数がいかなかったとしても、AbemaTVの受けるプレッシャーは大きいだろう。

ちなみに芸能界の掟を破り、AbemaTVに出演したタレントで注目すべき事例が一つある。

芸能界の掟を破ればテレビだけでなく、ネット活動も足かせに?

今年4月に元NMB48の渡辺美優紀がAbemaTVの姉妹サービス「Abema FRESH」の生放送でそれまで停止していた芸能活動再開を発表。

渡辺は公式ブログで「FRESHにて私のチャンネルができた 明日からアップしまーす!」とファンに報告。
NMB48と共に芸能事務所を辞めてから約8ヶ月ぶりの活動再開に期待が高まったが、放送開始直前に急遽中止。

本人も「FRESHの会社にて生放送スタンバイしていたのですが、私もわからないのですが、5分前に事情により中止になっていました」と困惑した。

この背景には渡辺がNMB48時代に所属していたのが吉本興業であり、「事務所退社後2年間は芸能活動をしてはならない」とされる業界ルールに触れたため圧力で中止させられたものであるとの見方が根強い。
境遇的には稲垣・草なぎ・香取と似ているが、「72時間ホンネテレビ」はサイバーエージェントの藤田社長の強い思いがあり、テレビ朝日に話を通さず強行突破したというのが実態のようだ。

参考 藤田社長と3人の「お疲れ様会」の様子

ちなみにその後、渡辺は中国進出のために9月15日に北京入り。
中国で芸能活動を本格的に再開し、現地で開催される予定の「東京ガールズコレクション」にも出演しようとしたが、ここでも吉本が待ったをかけたと言われており、中国での芸能活動も前途多難な状態となっている。

視聴者数の拡大を急ぎ、莫大な制作費用を投資しているAbemaTVも、LINE LIVEのように今後ジャニーズタレントに番組に出てほしいという気持はあるはず。
その場合は稲垣・草なぎ・香取らが所属する事務所であるCULENとどちらかを選ばないといけなくなるかもしれない。

ホンネテレビを主導したサイバーエージェント社の藤田社長は、その時どのような決断をするのだろうか。

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