私たちが思っていたよりハエは病原菌を運んでいた

今まで以上にハエに殺意が湧いてきた…!

食べようとしていた物にピトッとハエが止まる瞬間のイライラは計り知れません。
人によってはそれでも平然と食べてしまいますが、最近の研究によれば、捨てたくなる衝動に駆られる人は間違っていないのかもしれませんよ。

Scientific Reportsに掲載された新しい論文によると、最も一般的なイエバエとクロバエは数百種類のバクテリア━それも大多数が人間に有害なもの━を運ぶことができるようです。
ハエが主にフンや腐ったものから生まれるのを考えると驚くことではありませんが、今回の研究はハエが具体的ににどれだけ病原菌を運んでいるのかを調べるため、ハエの体内まで調べた初の試みなのです。
イヤでも知っている通り、ハエは人間の周りを飛び回るのが好きなので、この研究結果はかなり不安を煽ります。

「この研究は、今まで公的な衛生機関が見逃してきた病原体が広まるメカニズムを解明できるかもしれません。
ハエには、アウトブレイクの際に病原体を加速度的に広める可能性があると考えられるのです」と、ペンシルバニア州立大学の教授であり、論文の共同執筆者でもあるDonald Bryant氏はプレスリリースでコメントしています。

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Image: scaners3d/Shutterstock.com
この毛一本一本にバクテリアの隠れ家があるのです

研究にあたり、彼らは3大陸から集めた116匹のイエバエとクロバエの細菌叢を解析しました。
ハエの胃の細菌を検知するだけでなく、その他すべての部位の細菌の内訳を調べた結果、表面から別の表面へと移動している細菌の殆どは脚を通していることが分かりました。

「脚と羽がハエの中で最も細菌に多様性があり、バクテリアがハエを空中シャトルとして利用している可能性が出てきました」と共同著者のStephan Schuster氏。
また「旅を生き残ったバクテリアは新たな表面の上で成長し拡散するということです。
実際、何百回とハエが止まる中、表面が細菌の成長に適している場合、1回ごとに細菌コロニーを残していることが研究で分かっています」と語っています。

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Image: A.C.M. Junqueira et al., 2017
二種類のハエが共有している33種類のバクテリアの割合。

ゾッとする結果ですよね。
調査したうちの15件では、ブラジルから取り寄せたクロバエから、人間に胃潰瘍を引き起こすピロリ菌が発見されました。
この研究以前には、ハエがこの菌を広めるとは考えられすらしなかったのです。

また、イエバエとクロバエ共に胃の中の細菌の内訳は非常に近く、ハエが周囲の環境から集める細菌は50%以上が同じものでした。
興味深いことに、牧場の小屋などから集められたハエは、都会の環境から集められたそれよりも細菌が少なかったそうです。

「ピクニックにでかけた時、しばらく外に放っておいたポテトサラダを食べるべきか、かなり迷うようになると思います。
ピクニックするなら、都市の中にあるような公園より、都市から離れた森の中などがいいでしょう」とBryant氏はアドバイスをしています。

Image: Kamphol Phorangabpai/Shutterstock.com, scaners3d/Shutterstock.com, A.C.M. Junqueira et al., 2017
Source: Scientific Reports

George Dvorsky – Gizmodo US[原文]
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