実はかなり苦戦していた AppleのスマートスピーカーHomePodの開発裏話

一時はプロジェクトが消えかけたことも。

12月の発売から2018年の初旬へ発売時期がずれこんでしまったApple(アップル)のスマートスピーカーこと「HomePod」。
Amazon(アマゾン)のEchoシリーズ、Google(グーグル)のGoogle Homeシリーズに先を越されようやくというタイミングだっただけに、今回の変更は少し残念でしたよね。
ただ、Appleはここまでくるのに相当苦労してたみたいですよ? そんな開発裏のエピソードが、米Bloombergの関係筋により明らかになりました。

どうやらこのHomePodの開発プロジェクトは、5年前当時のMacオーディオエンジニアグループのサイドプロジェクトとして立ち上がったもので、あくまでBoseやJBLに負けない「ビームフォーミング」技術を採用した高音質スピーカーを作ることを目標に始まったんだとか。
ビームフォーミングといえば、部屋のレイアウトに合わせた最適な方向にサウンドを送り届けられる技術のことで、HomePodの目玉の一つですね。

当時は本体デザインも前面にメッシュのスクリーンを配置した平らなパネルのようなものから、35インチ(約90センチ)ほどの巨大なものまで、いろいろと試行錯誤されたそう。
しまいには、Boseブランドで売ることを検討した時期もあったようですが、これは結局なしになりました。
開発の段階で思い悩んでいたんでしょう…「これ、どうしよう」って。

ただ、2014年にはAmazon Echoが発売され、突然の発表に驚いた開発チームはわざわざEchoを買って分解し、音質に関しては優れていないことを確認しました。
その後もプロジェクトが消えては、復活してと繰り返していたようで、いつお蔵入りになってもおかしくなかったのかもしれませんね。
それでも少しずつ、開発チームは諦めずHomePodを最高のスピーカーに仕上げていく準備をしていたのでしょう。
6月のAppleの発表を見たときには、スマートスピーカーというよりも音質にこだわったスピーカーという印象が強かったのですが、こんな背景があったんですね。

実際に今もAppleの公式サイトでは、HomePodは「Music」のページの1つに掲載されています。
Siriは搭載するものの、EchoやGoogle Homeほど他社サービスとの多様な連携があるとは今のところ思えません。
つまり、やっぱりAppleはHomePodをAirPodsなんかと同じく、「Appleミュージック」を楽しむためのデバイス(iPhoneのアクセサリー)の一つという位置付けで送り出そうとしているんでしょうね。

なんだか、この開発のエピソードを知ると、HomePodが世に出るまでにいろいろ紆余曲折があったんだなぁと逆に感動しませんか? 当時はサイドプロジェクトから始まったおまけのようなプロダクトだったのかもしれませんが、「それくらい苦労して生まれた製品なんだ!」って。
約1年半で市場から去ったAppleの初代オーディオスピーカー「iPod HiFi」のような流れにだけはならないよう祈りたいですね。

Image: Apple
Source: Bloomberg via 9to5Mac

(Doga)

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