ドル円113円台前半に軟化、欧州通貨はまちまち

 9日のロンドン市場は、ドル円が一段安となっている。
東京午後に日経平均が急落する局面でドル円は114円ちょうど近辺から113.44レベルまで下落した。
その後はロンドン朝方に下げ渋りも、113.60台までと限定的。
欧州株が軟調に推移したことで、再びドル円は下落。
テクニカルポイントとして注目される21日移動平均線(113.35)を割り込んで、113.24レベルまで安値を広げている。

 クロス円もロンドン序盤を中心に下落。
ユーロ円は132円手前から一時131.50近辺、ポンド円は149円台前半から148.50割れ水準まで下落した。
しかし、その後はポンド売りとユーロ買いに明暗を分けている。
ユーロ円が一時132円ちょうど付近まで反発する一方で、ポンド円は148.80近辺までの反発に留まっている。

 ユーロドルは1.16ちょうど付近のもみ合いを上抜けて、一時1.1640台まで上伸。
一方、ポンドドルは1.31台半ばから一時1.31割れ。
その後の戻りは1.31台前半と序盤の高値には戻し切れていない。
ユーロポンドは0.88台前半から後半へと水準を上げている。

 ユーロ高の背景としては、EUがユーロ圏の経済成長見通しを引き上げたことが挙げられよう。
2017年見通しを2.2%(従来1.7%)に、2018年見通しを2.1%(従来1.8%)に引き上げた。
ECB経済報告でも各データは今年下半期の成長の勢いに衰えはみられないこと示唆、としている。

 一方、ポンド安の背景としては、メイ英政権やEU離脱交渉への不透明感が指摘されよう。
相次ぐ英閣僚の辞任がメイ政権を弱体化させている。
きょうあすと実施されるEU離脱交渉に関連して、EU側が支払額の2-3週内の提示を要求と一部に報じられていた。
明確な提示が無ければ、移行交渉は来年にずれ込む見通し。

 
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明

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