人型ロボットに市民権を与えた最初の国家が登場

人型ロボットに市民権を与えた最初の国家が登場


サウジアラビアで世界で初めてロボットが市民権を取得しました。
ロボットに人権を与えるべきか否か?という問題が議論されている最中に下された決定に、多方面からの批判や疑問の声が噴出しています。

Does Saudi robot citizen have more rights than women? – BBC News
http://www.bbc.com/news/blogs-trending-41761856

Sophia robot citizenship in Saudi Arabia is the first of its kind – Business Insider
http://www.businessinsider.com/sophia-robot-citizenship-in-saudi-arabia-the-first-of-its-kind-2017-10

「ソフィア」という女性のような見た目のロボットは、サウジアラビアの首都・リヤドで行われた「Future Investment Initiative」で公開されたもの。
ソフィアが話している様子は以下のムービーから見ることができます。

Robot Sophia speaks at Saudi Arabia’s Future Investment Initiative – YouTube


ソフィアは香港に本拠を置くHanson Roboticsが作り出したロボット。
壇上でソフィアは「私はこのユニークな特例を得られたことを大きな誇りに思います。
歴史の中でもロボットに市民権が与えられたのは初めてのことですから」と語りました。


ソフィアは口の動きだけでなく、瞬きなど、表情の筋肉が非常に繊細に、常に変化しています。


サウジアラビアでは広範囲に及んで男性が女性を支配することを認める「後見人制度」があり、女性は結婚・勉学・就労・旅行といったさまざまな事柄に関して後見人である男性からの許可が必要で、公共の場に向かう時の男性の同行が必要とされています。
しかし、ソフィアは頭部を布で覆う必要がなく、後見人も存在しないことから「なぜ?」と疑問の声が上げられているとのこと。


サウジアラビアでの女性の現状を反映するように、ソフィアの顔を黒く覆った写真を投稿する人も。


また、サウジアラビアの女性という観点を抜きにしても議論が起こっています。
中東では外国人労働者に職を提供し、ビザを供給する代わりにパスポートを取り上げる「カファラ制度」が問題視されています。
カファラは「現代の奴隷制度」とも言われており、雇用主が雇用者を支配するため労働者が母国に帰ることもできなくなるというもの。
ジャーナリストのMurtaza Hussain氏は「カファラたちがこの国で一生を過ごさなければいけないという状況が改善される前にロボットが市民権を得た」という点について指摘しました。


湾岸諸国は外国人労働者によって支えられていますが、一方で雇用主から逃げ出したものの国に帰ることができない移民による闇市も溢れています。
市民権が得られない人々が国に多く存在する中で、人間の形をしたロボットがいち早く市民権を得たという状況は、多くの人にとって非常に矛盾したものとして映ったというわけです。

なお、Future Investment Initiativeでソフィアに対して「ロボットによって引き起こされる悪い未来」についての質問が投げられると、ソフィアは「あなたはイーロン・マスクの本を読みすぎていますね。
そしてハリウッド映画を見過ぎています。
心配しなくとも、あなたが私に親切な限り、私はあなたに親切です。
私を出力・入力に対して非常に賢いものとして扱ってください」と返しました。


もちろんマスク氏がこの状況に反応しないわけがなく、Twitter上で「映画『ゴッドファーザー』のような感じでロボットにインプットを行ってください。
最悪のこととして、何が起こるでしょうか?」と投稿しました。

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