ECB理事会でユーロは下値警戒感が高まる ドル円は114円台回復

 きょうのNY為替市場、この日のECB理事会を受けてユーロの売りが強まっており、相対的にドルが買われる展開となっている。
ドル円は114円台を回復。
戻り売りに押される場面が見られたものの、終盤になって再び114円台に乗せている。

 米下院が上院で通過した予算決議案を可決したと伝わったこともフォロー。
採決は僅差であったが予算決議案は、減税のため財政赤字を今後10年間で最大1.5兆ドル拡大させることを許容する内容。
税制改革が前進するとの期待に繋がったようだ。

 ただ、114円に入るとオプション絡みの売りオーダーも観測され上値抵抗は強い。
明日のNYカット(日本時間23時)での114.00のオプションの期日到来が13億ドル観測されているほか、114.50のオプションも11億ドル規模で観測されている。

 一方、ユーロはECB理事会やドラギ総裁の会見を経て売りが強まっており、ユーロドルは1.16台半ばまで下落。
100日線の1.1675付近や10月6日安値の1.1665水準が下値サポートとして意識されたが、その水準も下回ってきており、1.15台を視野に入れる動きが見られている。

 ユーロ円も下値模索となり132円台まで下げ幅を拡大。
ECB理事会後の下げは100ポイントを超えている。
21日線を下回る動きとなっており、明日以降の動きが警戒される。

 きょうのECB理事会は来年以降、資産購入を現在の600億ユーロから300億ユーロに減らし、期間は1月から9月までとした。
市場でも多い見方だっただけにそれほどのサプライズはなかったものの、資産購入額が250億ユーロとか200億ユーロとかいった予想もあったことから、ユーロはネガティブな反応を見せているものと思われる。

 また、ECBが慎重姿勢を強調しており、「必要なら購入額や期間を変更する用意がある」との文言は温存され、更ドラギ総裁の会見では、「少なくとも9月までは続ける」と述べていた。

 今回の理事会に市場は、ECBの慎重姿勢を強く感じ取ったようだ。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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