白昼夢を見るのは脳の能力が高すぎるためで注意散漫になるのもそのせいかもしれない

白昼夢を見るのは「脳の能力が高すぎる」ためで、注意散漫になるのもそのせいかもしれない

日中に物思いにふけったように白昼夢の状態に入る人は「注意力が足りない」などといわれることがありますが、ある研究ではそれがまったく逆で、白昼夢を見る人の中には知性が高く、脳の処理能力に優れている人がいることが明らかになっています。

Functional connectivity within and between intrinsic brain networks correlates with trait mind wandering. – PubMed – NCBI
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28705691

Daydreaming is Good. It Means You’re Smart
http://www.news.gatech.edu/2017/10/24/daydreaming-good-it-means-youre-smart

ジョージア工科大学の研究チームの研究によると、ある場面で他のことに注意が向いているような人であっても、それは必ずしも集中力が乏しいというわけではなく、むしろ頭が良くてクリエイティブな人である場合も存在しているとのこと。
論文の共同著者であるジョージア工科大学のエリック・シューマッハ心理学准教授は、「効率の良い脳を持つ人は、脳のキャパシティーが高すぎて意識があちこちに向かうことを止められない人がいます」と語っています。

研究チームでは、100人以上の被験者の脳活動を調査しています。
被験者には5分間にわたってある一点に集中するように指示が与えられ、その間の脳の活動をMRIでデータ化して脳内のどの部分が協働しているのかを調査しました。

その結果、与えた指示は同じでも人によって脳の使われている場所が違うことが判明。
論文の筆頭著者で博士過程にあるクリスティン・ゴールドウィン氏は、「相関性のある脳の測定データが、目の覚めた安静時において脳のどの部分が一緒に働くのかについて洞察を与えてくれました。
興味深いことに調査からは、これらの状態にある脳の同じ活動パターンが、異なった認知能力に関連していることが示されています」とコメントしています。

また、被験者に対しては「実生活の中でどれぐらい白昼夢の状態になるか」を尋ねています。
そして、MRIのデータと質問に対する回答のデータを組み合わせることで、白昼夢に入る頻度とその時の心の働きについての調査が行われました。

そしてさらに、その結果を被験者に対して行った知力テストおよび創造力テストの調査結果との比較を行ったところ、白昼夢に多く入る人ほどテストで良い成績を残す傾向にあることが判明。
また、MRIの中に入れられていた時に脳が効率的に活動していたことも判明しているとのこと。
つまり、白昼夢に入りやすい人は、知的・創造性の面で高い能力があり、脳の活動も効率が良いという傾向が浮き彫りになっています。

シューマッハ氏はこの結果について、「『心ここにあらず』という状態について悪いものだと考えがちです。
しかし我々のデータからは、これが常に正しいわけではないことが明らかです。
何人かの人は、より効率的な脳を持っています」とコメント。
白昼夢の状態に入りがちな人はそもそも脳の処理能力が高く、与えられた課題を早くこなしてしまうことで、別のとピックに意識が向けられることになるというわけです。

そしてシューマッハ氏は、自分がそのタイプにあるかどうかを確かめる方法を紹介。
誰かと会話しているときに別のことに意識が向けられ、しかも会話に意識を戻したときにまったく会話の内容から取り残されていないのであれば、自分はそのタイプにあるとしています。

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