Tiny Arcadeレビュー:プレイするより観賞用として手元に置きたいかも

Super Impulseが発売したミニアーケード筐体Tiny Arcade。
4種類あるうちの2種を触ってみた米GizmodoのAndrew Liszewski記者によるレビューです。

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ポケットの中のスマートフォンは80年代ビデオゲームを完璧にエミュレートできても、アーケード筐体で遊ぶという経験の模倣はできないもの。
でもそういったアーケード筐体でのゲーミングを懐かしむゲーマーに朗報です。
手に大量の25セント硬貨を用意しておかなくても、ミニアーケード筐体Tiny Arcadeがあれば、いつでもどこでもアーケードゲームを楽しめますよ。

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Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US

Tiny Arcade

これは何?:小さくて、十分に遊べる昔ながらのアーケードマシーン

価格:各20ドル

好きなところ:ディテールの凝った筐体のアートワーク、懐かしいサウンド、そして本物さながらのゲームプレイ体験があるからこそ、新たに机に置きたくなります。

きらいなところ:実際にそれぞれのゲームをプレイしようとすると、小さくて解像度の低い画面で目が疲れる。

レトロゲーム愛好家たちが懐かしく思い出すゲームを再びプレイしたければ、スマートフォンに加えて他にも数え切れないほどの選択肢があります。
任天堂のような企業でさえ、そんなノスタルジアに儲けの可能性を見出し、8ビットと16ビットゲームの人気作を詰め込んだNESやSNESのミニ版をリリースしましたからね。

では、巨大なフラットスクリーンテレビでエミュレーターを動かす特注のRaspberry Pi boxよりも、高さ4インチのミニサイズのアーケード筐体とさらに小さい1.5インチのスクリーンが良いゲーム体験をもたらすのか? そんなことはないし、その論争をするつもりすらありません。
それでも、僕が愛するミニサイズでも十分に動くこのレプリカには魅力的な何かがあり、それゆえに既にガジェットでいっぱいの机に居場所を確保したのです。

ミニチュア版ホットウィールやバービー人形などがラインナップされているSuper Impulse社の「World’s Smallest(世界最小)」ブランドに含まれるTiny Arcadeは、オモチャ屋のレジ通路で衝動買い商品として、1台たったの20ドルで販売されるためにデザインされました。

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Tiny arcadeがポケットに収まるはずがないので、こういったキーチェーンは外したくなるかもしれません。
Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US

Tiny Arcadeの背面にはキーチェーンが付いていますが、こんな箱型の筐体を鍵なんかと一緒にポケット内に詰め込もうとするなんてばかげています。
ガムや飴、自分の名前のスペルが間違っているノベルティもののキーチェーンとひとまとめにするのではなく、このゲーム機はもっと大事に扱われるべきだと僕は思います。
レトロゲームのコレクションの中に置くべきです。

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それぞれの筐体のアートワークはオリジナルからコピーされました。
Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US

4種類あるTiny Arcadeのうち、パックマンとミズ・パックマンのゲームが内蔵された2種類の筐体がハンズオンのため僕の元に送られてきました。
あとの2種のタイトルはギャラクシアンとスペースインベーダーです。
どちらの筐体に関しても、ミニチュア版と比較するための実寸大のレプリカ(あるいは30年前のゲーセンへのアクセス)はありませんが、オンライン上で見つけたオリジナルの写真によれば、ミニアーケード筐体をできる限り本物らしく見せるためSuper Impulseは一層努力したようです。

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ライトアップされたマーキー(上部の看板部分)がハーフトーンでの印刷されていることで、ミニ筐体がより本物っぽくなる。
Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US

各筐体にあるちっちゃなマーキーにさえも、オリジナルと同様のアートワークが施され、80年代のハーフトーン印刷で仕上がっており、ムラのあるバックライトは当時と異なりLEDで光ります。
元祖のバリー=ミッドウェイ社は欠けていますが、それでもSuper Impulseは20ドルのレプリカに見事なほどたくさんのディテールを詰め込みました。

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電卓のボタンの方が、この筐体に搭載されているカチカチするボタンとジョイスティックより打鍵感はいい。
Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US

では実際にプレイした感じはどうなのか? ここでようやく20ドルの値札に納得がいくようになるわけです。
4種類あるTiny Arcadeの各筐体には、各ゲームに必要であってもなくてもジョイスティックと2つのアクションボタンが付いています。
残念ながらスティックもボタンも不満が残るカチカチ感があり、アーケード筐体のような滑らかなジョイスティックとボタンとは似ても似て付かないものでした。
それはコントローラーの小ささからして驚くことではないのですが、パックマンの256面「kill screen」まで進めるなら悪夢のようなひと時になりますよ。
こういったレプリカは、ゲームマラソンよりも短時間のサクッとやるゲームセッションの方が絶対良いでしょうね。

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このミニ版アーケード筐体において一番残念だったのは、低解像度のスクリーン。
Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US

例え何時間もプレイしたくても、Tiny Arcadeのスクリーンが高得点獲得を邪魔するでしょう。
価格を20ドルの衝動買いレベルにしておくため、各筐体にはほとんどのスマートウォッチよりも解像度の低い必要最小限な1.5インチのLCDディスプレイを使用しています。
その結果、パックマンとミズ・パックマンは画面上ではたった5ピクセルほどの大きさになってしまいました。
メチャクチャちっこいんです。

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この小さな画面をじっと見つめるのを目が拒否するまで、そう長くはかかりません。
Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US

僕は何とかこれまでの人生で眼鏡をかける必要性を避けてきましたが、目を細めてこの極小ディスプレイを5~10分以上も見ていたら、目が疲れていくのを感じました。

そしてそれこそがSuper ImpulseのTiny Arcadeにおけるもっとも残念な点です。
すばらしいアートワーク、何とか動かせるコントローラー、オリジナルのゲームプレイ、80年代のゲーセンへと連れ戻してくれる本物のサウンドを備えていますが、それでも昔のタイトルを楽しむ理想的な方法からは究極的に遠いのです。

とは言うものの、1台20ドルなら喜んで全タイトルを僕のレトロゲームコレクションに加えます。
Super Impulseが高解像度OLEDディスプレイと精度がものすごく高く滑らかなコントローラーにお金をかけてたら、こういったミニアーケード筐体は40ドルから50ドル近くもかかってしまいますし、そしたら僕はもっと優れてるレトロゲーム用のセットアップでパックマンのような昔のゲームをやることになるでしょうね。

小さくて精巧な飛行機のレプリカをパイロットや旅行代理店が持ってたりしますが、僕にとってのTiny Arcadeはまさにそれなんです。
過去になったからといって悲しくはならないけど、かつて楽しんだゲームたちの時代を思い出させてくれるもの。
仕事からの気晴らしとしては手軽で十分なので今でも時々プレイしますが、僕がより充足感を覚えるのは、机の一角に目をやるたびにちゃんと動く小さなアーケード機を見た時なんです。

まとめ

・このミニアーケード筐体をできる限り本物らしく見せるため、多くの労力が注ぎ込まれました。

・ちゃんとプレイできるパックマン、ミズ・パックマン、ギャラクシアンとスペースインベーダーを本物っぽいサウンドで再生産したのです。

・極小ボタンとジョイスティックは動きがぎこちなくてカチカチすぎてて、高得点を狙うのがさらに難しくなりました。

・ 小さくて低解像度の画面で、束の間のゲームセッションでも目が疲れることに。

・レトロゲームのコレクション、そして机に置いておくオモチャへの仲間入りとして1台20ドルは最高。

Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US
Source: Super Impulse

Andrew Liszewski – Gizmodo US[原文]
(たもり)

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