Amazonお得意のドローン芸 今度はドローンで自動車を充電する特許を取得

路上でバッテリー切れの心配、もうなくなる?

二酸化炭素排出が少なく、環境に優しいとされる電気自動車ですが、実際にはまだまだ普及していません。
その理由には、電気自動車本体の価格が高いってこともありますが、実際乗る側にとっては「途中でバッテリー切れにならない?」って不安があるし、すでに使ってる人も「充電に時間がかかり過ぎる」という不満をあげています。
だってガソリン車ならスタンドに5分もいれば満タンになるのに、電気自動車だとTesla(テスラ)の急速充電ステーションでさえ30分かかるし、そもそもステーション自体がまだ普及してません。

そこでTesla…じゃなくて、なんでかAmazon(アマゾン)が、得意のドローンを使った電気自動車充電技術を考案、その特許を取得したみたいです。
米国特許商標庁が公開した文書によると、そのドローンは電気自動車に召喚されると基地から飛び立ち、自分を呼んでいる車を認識してそこに降りていって充電してくれるそうです。
しかも走りながら充電できるので、これならフル充電までに多少時間がかかっても全然問題なく、ガソリン車よりむしろ待ち時間が少なくて済むかもしれません。

もしこんな充電ドローンがへき地も含めて配備されてれば、万一山奥でバッテリーが切れちゃっても大丈夫なので、電気自動車にまつわる不安がかなり解消されます。
だって感覚的には、スマホの外付けバッテリーの車版みたいなやつがどこにでも(文字通り)飛んでくるってことですよね。
充電対象は乗用車だけでなくトラック、電動自転車、バイク、ボートなどもOK何ならスマホもこれで充電したいくらいです。

って、なんか聞いたことあるなと思ったら、Amazonはまさにスマホとかラップトップのための充電ロボットの特許も申請してました。
スマホも電気自動車も、充電が切れたらすごく困る、でも充電するときは基本的に1カ所にとどまらなきゃいけなくていやだ、っていうジレンマは共通ですね。

そしてこの特許のポイントには、「ドローンが電気自動車を充電する」って要素だけじゃなくて、その過程で「ドローンが行く先の車を見つけて、無事に降り立つ」って要素もあります。
上の画像の右下に「TREE」ってわざわざイラストが入ってて、ネタ元では「なんで木なの」って突っ込まれてるんですが、これは「障害物があっても大丈夫」ってことらしいです。
この技術を既存のAmazon Prime Airと組み合わせたら、自宅とか会社だけじゃなく車で外出する先にもドローンで配送してもらえるのかな?なんて妄想が広がります。
渋滞中の高速道路で眠くなったら、レッドブル持ってきてくれたり。

ただちょっと気になるのは、この特許ではドローンが基地みたいなところで自分を充電しながら、自動車からの召喚を待つ、みたいな設定なんですが、本当にそんなサービスができたらコストもけっこうかかりそうってことです。
そのコストが価格に反映されたとき、みんなが使いたいと思うようなお値段で提供できるんでしょうか…? あとは10年、20年というスパンで見たとき、バッテリー容量の拡大とか充電ステーションの普及とかが進むにつれて充電切れの心配も少なくなっていくとしたら、できたとしても過渡的なインフラで終わってしまうのかな?という気もします。

そしてそもそも、どんな特許もそうですが、承認されたからって使われるとは限りません
なので電気自動車に乗る人が充電を気にしなくていいとか、河原のバーベキューに焼きそばを忘れていってもドローンが届けてくれるとか、そんな未来は今すぐはやってこないことでしょうし、やってくるかどうかはまったくわかりません。
でもAmazonならいつかやってくれそうって気もして、妄想が止まりません…!

Image: USPTO
Source: USPTO via The Drive

(福田ミホ)

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