用途バラバラな複数のタブを一括管理できるFirefoxアドオンFirefox Multi-Account Containersレビュー

用途バラバラな複数のタブを一括管理できるFirefoxアドオン「Firefox Multi-Account Containers」レビュー


ネット上で「プライベート用」「仕事用」「ショッピング用」など、状況に応じてアカウントを使い分けている人は多いはず。
しかし、Googleのようにいろいろなアカウントの紐付けが強いと、こっそりとプライベート用に開いているつもりだったのに、間違えて仕事用アカウントでログインしたまま趣味のサイトを開いてしまうという悲劇も起き得ます。
ブラウジング中に複数タブやアカウントを使用する時の手間を省くため、Firefoxのアドオン「Firefox Multi-Account Containers」がTanvi Vyas氏によって開発されたので、実際にインストールして使ってみました。

Firefox Multi-Account Containers :: Add-ons for Firefox
https://addons.mozilla.org/en-US/firefox/addon/multi-account-containers/

An Update on Firefox Containers | Tanvi Vyas
https://blog.mozilla.org/tanvi/2017/10/03/update-firefox-containers/

◆インストール
まずは「Firefox Multi-Account Containers」をインストールします。
配布ページを開き、「Add to Firefox(Firefoxへ追加)」をクリック。


ダイアログボックスが表示されるので「追加」をクリック。


インストールはすぐに完了します。


「Multi-Account Countainers」を使うためにはもう1ステップ必要。
Firefoxの右上に並んだツールアイコンに、新たに加わっている「■」と「+」を組み合わせたアイコンをクリック。


クリックするとポップアップが開きます。
「Get Started」をクリック。


何回か出てくる「Next」をクリックしていくと……


「Done」の文字。
これで使用前の準備はすべて完了です。


◆複数のタブを用途別で一目瞭然にする
「Multi-Account Containers」を使えば、どのタブがどの用途で開かれているのかを一目瞭然にすることが可能です。

Firefoxを再起動後、右上の「Multi-Account Containers」アイコンをクリック。


「Multi-Account Containers」のメニューが開きます。
「個人」の項にカーソルを合わせると、「Create 個人 tab」という表示が出ます。
そのままクリックすると……


水色のアンダーライン付きで新たなタブが開きます。
アドレスバーの右端には水色の文字で「個人」と表示されていて、このタブが「個人」用途で開かれていることがわかります。


用途別にタブを開く方法は、他にはタブ表示欄の横にある「+」アイコンを長押しする方法があります。
長押ししていると下記画像のようにコンテナーメニューが表示されるので、「仕事」をクリックすると……


今度はオレンジ色のアンダーラインが引かれたタブが現れます。
このタブは「仕事」の用途で開かれていることが一目瞭然というわけです。


「仕事」タブで開いているページからリンクを右クリックして新たにタブを開こうとすると、画像のように「リンクを新しい 仕事 タブで開く(T)」「リンクを新しいコンテナータブで開く(B)」という表示が出ます。


ここで「リンクを新しい 仕事 タブで開く(T)」を選択すると、リンク先のページが「仕事」のタブで開きました。


「リンクを新しいコンテナータブで開く(B)」を選択し、「個人」をクリックすると……


「個人」タブでリンクが開きました。
「個人」タブでリンクが開きました。
ブラウジングを続けていく中で、「深掘りしすぎて別の領域へ来たけれど、開いておきたい」という場合に、「次に開くタブからは用途を変更する」という使い方ができます。


これらのタブを次々と開いていると、画像のように用途がバラバラのタブが乱雑に入り交じった状態になってしまうことがあります。


そういった場合はメニューを開き、「Sort Tabs」をクリックすると……


用途別にタブが整列します。


◆コンテナータブの編集
ユーザーはコンテナータブの内容を自由に編集することが可能です。

コンテナータブを編集したい時は、右上のアイコンから下部の「Edit Containers」をクリック。


編集画面が表示されるので、今回は「個人」の項にある鉛筆アイコンをクリック。


編集できるのはコンテナータブの名称、色、アイコン。
ここで色をオレンジに変えてみると……


水色だった指紋マークがオレンジ色になりました。


「Edit Containers」の横にある「+」アイコンをクリックすると……


新たなコンテナータブを追加することが可能です。


試しに「旅行」タブを追加してみます。
編集して「OK」をクリック。


メニューに戻ると、新たに「旅行」タブが追加されたことがわかります。


「やっぱりこのタブは必要ない」と感じたら、「Edit Containers」から編集画面に入ります。
目的のタブの横にあるゴミ箱アイコンをクリックすると……


確認画面が出るので「OK」をクリック。


元の画面に戻ると、「旅行」タブが削除されていました。


◆特定のページを特定のコンテナータブに対応させ、同一のページでアカウントを使い分ける
「このページを開くときは必ず『個人』タブで開く」という状況がある場合、いちいちリンクを開く時に対応するコンテナータブを選んでいるのは手間です。
これを解決するために、「Multi-Account Containers」では任意のウェブサイトを特定のコンテナータブに対応させることが可能です。

「仕事」タブでGIGAZINEのトップページ(http://gigazine.net)を開いた状態で「Multi-Account Containers」アイコンをクリックすると、「Current Tab」の下に「GIGAZINE」が表示され、その下に「Always open in 仕事」と書かれた欄があります。
ここにチェックを入れると、これ以降GIGAZINEを開くときは必ず「仕事」のタブで開くことになるわけです。


この設定を終えた後に「個人」タブで開いているページからGIGAZINEへのリンクをクリックすると確認画面が表示されます。
「Open in Current Container」をクリックすると今開いていたタブ(ここでは「個人」タブ)で開かれ、「Open in 仕事 Container」をクリックすると「仕事」タブで開かれます。


普通のウェブサイトであればそこまで使い分けにこだわる必要はないかもしれませんが、複数のアカウントを所有しているサイトやウェブサービスでは、Multi-Account Containerはログイン情報を用途コンテナー別で記憶してくれるので、力を発揮します。
たとえばYouTubeを個人的に見ているとき、「プライベート」というアカウントを使って、「個人」タブでログインしているとします。
仕事では別のアカウントを使っているので、このアカウントではログインしたくないという状況です。


そういう時は、新たに「仕事」タブで開きたいYouTubeへのリンクを開く前に右クリックして、「リンクを新しいコンテナータブで開く(B)」から「仕事」タブを選択します。


「仕事」タブでYouTubeが開き、自動的に仕事で使っているアカウントでログインしました。
違うコンテナータブで違うアカウントを使用してYouTubeにログインしていれば、「Multi-Account Containers」は自動的にタブごとで違うアカウントを選択してログインしてくれます。
プライベートで常時ログイン状態のページを仕事で開く時、「仕事」タブを選択すればうっかり個人のアカウントでログインしたまま作業してしまうというミスが防げるというわけです。


それでも使い分けをミスしそうだという人は、たとえば常時「仕事」タブで開くように設定しておくことで、「個人」タブで開こうとしたときには確認画面が表示されるためミスが減らせるはずです。


◆見たくないコンテナータブを一気に隠す
複数のコンテナータブで管理していることの利点として、「特定のコンテナータブで開いているページをまとめて非表示」ということも可能です。

今回は「仕事」タブをまとめて非表示にします。
「Multi-Account Containers」のメニューから「仕事」アイコン左端の矢印をクリック。


「Hide this container」をクリックすると……


「仕事」タブが一気に消えました。
あれやこれやと開かざるを得なかったサイトが消えて、気持ちを切り替えることができます。


もう一度「仕事」タブを開きたいと思ったら、先ほどと同じメニューを開きます。
すると今度は「Show this container」という欄があるのでここをクリック。


すると、先ほど消したページがすべて復活しました。
ちなみに、この「非表示」は「閉じる」という扱いになっていて、バックグラウンドに回しているわけではなく、作業途中で保存されていない内容については失われてしまうため、要注意です。


開発者のVyas氏は個々のユーザーが求める機能が相反する場合が多いと述べており、プログラミング知識のあるユーザーが自分で「Firefox Multi-Account Containers」を基にしたアドオンをカスタマイズ可能なAPIを作成しています。
このAPIを利用したユーザーによって、タブを開くごとに新しいコンテナを作成する「Containers On The Go」、自動でクッキーを削除する「Cookie AutoDelete」などが開発されています。
気になる人はそちらもチェックしてみると、より自分にぴったりのアドオンが見つかるかもしれません。

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