6万年前の石器時代から人は一か所に定住していたことが明らかに

6万年前の石器時代から人は一か所に定住していたことが明らかに


南アフリカにあるヨハネスブルグ大学のPaloma de la Pena博士とウィットウォーターズランド大学のLyn Wadley博士が公表した研究の中で、約5万8000年前の石器時代に人間が一か所に定住するようになったことが示唆されています。

New study finds ‘staying longer at home’ was key to stone age technology change 60,000 years ago
https://phys.org/news/2017-10-longer-home-key-stone-age.html

南アフリカのシブドゥー洞窟といえば、長年多くの考古学的知見をもたらしてくれた遺跡として知られていますが、そこで見つかった6万5000年から6万2000年前のものと思われる「Howiesons Poort」に関する調査を行いました。
シブドゥー洞窟のHowiesons Poortでは多くの加工された石が見つかっており、三日月型に加工された石道具や粗粒玄武岩を薄く加工した刃、ホルンフェルス、石英などがあります。
これらの道具では、石器に柄や持ち手をつけるために、赤黄色土を接着剤代わりに使用しているそうです。


Howiesons Poortにはさまざまな骨を加工した道具もあり、この中には世界最古の骨で作られた矢尻も含まれています。
他にもさまざまな狩猟用の道具が作られており、小動物を捕まえるための罠に使われたと思われる石器などもあるそうです。
また、シブドゥー洞窟の中で発見された動物の骨の中には、シマウマのものや魚のもの、さらにはハトや小型の肉食獣のものまでさまざまで、これは洞窟で暮らしていた人々の多様性をよく示しているといえる模様。

珪岩や砂岩のような粗い岩石や、黄土や骨を粉砕するために使われたと思われる砥石がシブドゥー洞窟の近くで収集されたと考えられています。
また、当時の寝所となっていた草床は害虫が蔓延しやすかったため、キャンプを清潔にするために草床を焼くか、キャンプを移動する必要があったそうです。
そして、シブドゥー洞窟の焼けたスゲと草床の積み重なった層を分析すると、草床と焼けたスゲの層が多く重なっているそうです。


これらの証拠からみるに、5万8000年前の人々は、それ以前よりも長くシブドゥー洞窟に長く滞在していたことがよくわかるそうです。
ただし、5万8000年前にシブドゥー洞窟にいた人々が少人数のグループだったのか大人数のグループであったのかは定かではなく、明らかなのは「拠点(シブドゥー洞窟)から近い場所で道具の原材料を集めることを好む『家庭』であった」ということだそうです。

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