自動運転カーに不可欠のLIDARシステムを1チップ化しコストの99%を削減できるStrobeをGMが買収

自動運転カーに不可欠のLIDARシステムを1チップ化しコストの99%を削減できるStrobeをGMが買収


自動車メーカーのゼネラルモーターズ(GM)が、自動運転カーに不可欠のLIDARシステムを開発するStrobeを買収すると発表しました。
Strobe買収によって、自動運転カーの開発競争でGMが大きなアドバンテージを得ることになりそうです。

How we’re solving the LIDAR problem – Kyle Vogt – Medium
https://medium.com/kylevogt/how-were-solving-the-lidar-problem-8b4363ff30db

GM to buy sensor-tech firm Strobe to speed up self-driving car push
https://www.reuters.com/article/us-strobe-m-a-gm/gm-to-buy-sensor-tech-firm-strobe-to-speed-up-self-driving-car-push-idUSKBN1CE1IS

LIDAR(Light Detection And Ranging)は、レーザー光を用いて物体との距離を測定するセンサーで、自動運転カーの実用化には不可欠の技術です。
自動運転カーはカメラを使った画像認識によって道路状況の変化を判断しますが、カメラでは強い逆光での物体認識が難しかったり夜間に黒人を見分けづらかったりするなど、まったく機能しない場面があることから、環境に左右されないLIDARが重要になってきます。

粒子などの微小な物体でも正確に検出できるLIDARですが、実用化に向けて最大の障害は価格です。
例えば、Googleが自動運転カーの開発で採用していたLIDARユニットは7万5000ドル(約820万円)以上であり、2017年においても自動運転カーに活用できる高性能なLIDARユニットは1万ドル(約110万円)を下らないという高価な装置になっています。
また、LIDAR実用化の大きな問題として、ユニットの大きさが挙げられています。
自動車の車体に搭載するためには、システムをさらにコンパクトなものにすることが要求されています。


今回、GMが買収に成功した企業Strobeは、LIDARセンサーを1チップにすることで小型化と大幅なコスト削減を実現する技術を開発しています。
以下の画像は、Strobeが開発した初期のLIDARのプロトタイプ。
物体までの正確な距離と速度の両方を取得して、信頼性の劣る各種レーダーからの情報と照合して、より正確な物体検出を実現します。


GMによると、Strobeの技術によってLIDARシステムのコストの99%を削減可能で、自動運転カーを実用化するため現実的な価格でLIDARシステムを開発できるとのこと。
Strobeで常勤する11人の技術者がGMの自動運転カー開発部門に参加する予定です。


GMのクルーズオートメーション部門のカイル・ボッグCEOは、「GMによるStrobe買収は、自動運転カーにおけるゲームチェンジャーになります」と述べ、コスト削減だけでなく市場投入までの時間を大きくカットできるとの見込みを示しています。

アメリカの自動車メーカーとしてはフォードとともにGMが2021年までに自動運転カーの販売を目指すと公式に発表していますが、Strobe買収によってLIDARユニットの開発面で大きなアドバンテージをGMは得たと言えそうです。

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