米海軍の潜水艦では12年前のXbox 360のコントローラーが活用されている

ウソのような、ホントの話。

マイクロソフトにとっては過去のものとなったXbox 360コントローラーが、アメリカ合衆国の海軍にとっては最新鋭の潜水艦で活用するには理想的なツールなんだとか。

先日、 バージニア州の地元紙The Virginian-Pilotは、「米国海軍が新しい攻撃型原子力潜水艦に内蔵された潜望鏡の操縦にXbox 360コントローラーを活用し始める」と報じました。
これまでの船舶に内蔵された従来の回転式潜望鏡は1人しか見られないものでしたが、バージニア級原子力潜水艦ではマルチスクリーンで海軍士官たちが視聴できるよう、潜望鏡はマストにデジカメを搭載したものになっています。
つい最近まで、こういった現代的なフォトニクスマストは3万8000ドルもするジョイスティックで操縦されていて、何時間ものトレーニングが必要でした。
しかし海軍は、Xbox 360のコントローラーの方が安価(39.95ドル)で習得しやすいことに気づいたのです。
Xboxコントローラーを使い始めたジョン・ウォーナー原子力潜水艦のMark Eichenlaub上級上等兵曹はThe Virginian-Pilotに、「世界中のどのゲーム屋にいってもXboxコントローラーを調達できるので、交換がとても楽になりました」と語っています。

ジョン・ウォーナー潜水艦のKyle Leonard中尉いわく、海軍では職務を簡単にする方法について下級士官たちに調査したとのこと。
多くの士官や船員たちは、高価な軍のジョイスティックは扱いにくくて重いと訴えていたのです。

ゲームのテクノロジーを、アメリカの軍が船舶や兵器と共に使うのはこれが初めてではありません。
陸軍は迫撃砲やドローンを撃つために組み立てられた高エネルギーレーザー兵器の操縦にXbox 360コントローラーを使用していました。
およそ10年前にはテック系のレポーターたちが、軍の戦闘デモンストレーションの画像や動画に現れるXboxコントローラーに気づき始めました。
当時でさえ、戦争に縛られたミレニアル世代が扱いやすいテクノロジーを使うのは訓練時間を削減する良い方法だとジャーナリストは指摘していたのです。

報道によると、ロッキード・マーティン社がバージニア級原子力潜水艦の潜望鏡にXboxのコントローラーを使う案を思い付いたのは、バージニア州マナサスにある「機密の研究施設」でのこと。
そこでは水兵たちとエンジニアたちが一丸となって、Xbox Kinectと360コントローラー、タブレット、そしてGoogle Earthといった市販のハードウェアとソフトウェアを海軍の潜水艦で利用する方法を模索するために働いています。

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Image: Lockheed Martin
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Image: Lockheed Martin

この研究施設は(少なくともロッキード・マーティン社によれば)機密扱いなので、同社ではマナサスの研究施設をかの有名なネバダの空軍基地にちなんで「エリア51」と呼んでいるとのこと。
でもゲーミングのテクノロジーが関わっているとなれば、有名な『Area 51』(アーケードゲーム)も連想してしまいますね。

ゲーム用のテクノロジーを軍が使っていることについて、米Gizmodoはマイクロソフト社にコメントを求めましたが、返事はありませんでした。

X box 360コントローラーも、まさかこんなところで重宝されるとは思ってなかったはず。

Image: Lockheed Martin
Source: The Virginian-Pilot, Lockheed Martin, Kotaku, Wired (1, 2), Arcade museum

Jennings Brown – Gizmodo US[原文]
(たもり)

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