ブラウザがあれば誰でも機械学習を体験できるGoogleのサイトTeachable Machineがオープン

ブラウザがあれば誰でも機械学習を体験できるGoogleのサイト「Teachable Machine」がオープン


現代のコンピューターテクノロジーで最も注目されているものの1つが、コンピューターが自分で学習して判断する「機械学習」とそれによってもたらされる「人工知能」の技術です。
最先端の技術であるがゆえにハードルが高いこの分野ですが、GoogleはノートPCなどに備わっているWebカメラとブラウザがあれば、プログラムの知識がなくても誰でも機械学習を体験できるサイト「Teachable Machine」をオープンさせています。

Now anyone can explore machine learning, no coding required
https://www.blog.google/topics/machine-learning/now-anyone-can-explore-machine-learning-no-coding-required/

Teachable Machineでは、ブラウザからアクセスするだけでコンピューターに機械学習を行わせて3とおりの反応を行わせることが可能。
新しくリリースされたライブラリdeeplearn.jsを使用することで、自分が使っているマシンのスペックに関係なく機械学習を体験できる内容になっています。
実際にどのようなことができるのかは、Googleの以下のムービーで見ることができます。

A.I. Experiments: Teachable Machine – YouTube


PCのカメラに向かって手をクロスしてみたり……


顔を半分だけのぞかせてみたりする人たち。
彼らはいずれも、機械学習を行うことでコンピューターに判断を行わせているところです。


ポーズやアクションはなんでもOK。
ブラウザとカメラさえあれば、コーディングの知識はまったく必要ありません。


画面は3つのブロックに分かれています。
まず、いちばん左にカメラの映像が映る「input」(入力)のブロックがあり……


次に、「classes」(クラス)のブロックがあります。
クラスは3つあり、入力の違いによって3つの判断を行わせることが可能。


最後に、「output」(出力)のブロック。
入力した内容をクラスに分類し、出力で示しておいた内容を表示させるというシンプルな流れです。


ムービー中の例では、クラスに応じて3つのアニメーションGIFを切り替えて表示させるようになっています。


カメラに向かって手を挙げ、緑のクラスにその状態を学習させると、自動でブラウザにネコのアニメーションGIFが表示されました。


次に、紫のクラスには何もしない顔だけの状態を学習させます。
およそ30枚程度の画像サンプルをもとにコンピューターが学習してパターンを認識。
学習が完了すると、画面にはブルンブルンと身をよじるポメラニアンのアニメーションGIFが表示されました。


手を上げると、自動でネコのGIFに切り替わり……


手を下げると、ポメラニアンに勝手に切り替わりました。
この時、人による操作は行われておらず、コンピューターが違いを判断して出力を切り替えているというわけです。


興味深いのは、2つのクラスの中間状態だと判断レベルを示す「CONFIDENCE」(自信)のレベルが揺れ動くところ。
いわゆる「0と1」の判断ではなく、あいまいな状態を認識していることがよくわかります。


オレンジ色のクラスに変顔を覚えさせ、再びカメラの前でポーズをとると、ウサギのアニメーションGIFへと切り替わりました。
まるで、人が違いを見定めて出力を切り替えるような判断を、機械学習したオンピューターが自動で行っているというわけです。


このサイトでは、出力をGIFとSound(音)、Speech(合成音声)お3パターンで切り替えることも可能。


入力に応じて「Hello」(こんにちは)、「Awesome」(すごいね)、「Yes」(はい)と発音させることが可能。
また、自分で好きな単語を入れて喋らせることもできます。


◆機械学習させてみた
人型のぬいぐるみを使って、実際に機械学習させてみました。


右手を挙げた状態で「TRAIN GREEN」をクリックして学習させると、画面にはネコが表示されるようになりました。


次に、アップ気味で顔を表示させ、「TRAIN PURPLE」をクリック。
すると、ポメラニアンの画像に変わりました。
これら2つのポーズをとることで高い精度でアニメーションGIFが切り替わる様子には思わず「おお~」と声が出てしまいます。


同じアップ画像でも、顔を約90度傾けた状態で「TRAIN ORANGE」をクリックしてオレンジ色のクラスに学習させると、きちんとウサギのアニメーションGIFに切り替わりました。


この間、プログラミングに相当する知識はまったく要求されませんでしたが、それでもこちらの意図を高い精度で読み取ってくれる様子には軽い感動を覚えるほど。
簡単に機械学習を体験できるということで、興味がある人はぜひ試してみるべきサイトといえそうです。

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