ドル円は112円台回復 イエレン講演はタカ派な印象

 きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となっており、ドル円は112円台を回復。
前日は北朝鮮外相の発言を受けてリスク回避の雰囲気が高まり、円高がドル円を押し下げた。

 ただ、このところ同様の動きが見られているが、北朝鮮問題への懸念は短期的な動きに留まることが多い。
市場では米朝の緊張は高まっており、舌戦も次第にエスカレートしてきているものの、軍事行動まではまだ、可能性は小さいと見ているようだ。
地政学リスクが落ち着けば直ぐに、金融政策に関心を戻す展開が続いている。

 前日は円高が強まっていたものの、これまでのようなドル安にはなっておらず、買い優勢の展開となっている。
先週のFOMCを通過して市場は、12月利上げ期待を再び高めており一方で、これまで上昇が続いていたユーロが政局不安もあって、利益確定売りに押されていることが、ドルをサポートしている模様。

 現地時間の昼にイエレン議長の講演内容が伝わっていたが議長は、「FOMCはゆっくりし過ぎないよう注意すべき。
時間をかけた小幅利上げなければ、景気過熱のリスク」などと引締めに前向きな見解を示し、タカ派な印象だった。

 この内容を受けてドルは一段高となったが、直ぐに伸び悩む展開も見られた。
市場では12月利上げの明確なヒントは出なかったとの見解も出ている。
しかし、議長の講演にしては十分、利上げの可能性を滲ませていたようにも思われる。

 ドル円は議長講演が伝わった直後に112.50近辺まで上昇。
現在は112円台前半に伸び悩んでいるものの、112円台は維持されており、200日線付近まで戻している。
目先は、先週から前日にかけて上値を抑えた112.70水準が上値レジスタンスとして意識。

 一方、ユーロドルは売りが強まり、一時1.1760近辺まで下落。
ドルが買い戻されているほか、ドイツの総選挙を経て政局不安も台頭しており、ユーロは利益確定売りに押されている。
今度の日曜日にはスペインのカタルーニャ州の独立の是非を問う住民投票も予定されており、政治不安がユーロの戻り売りを誘っているようだ。
なお、住民投票は違憲との判断がすでに出ている。

 ユーロドルは21日線から完全に下放れる展開が見られており、テクニカル的にも下値不安が強まっている。
100日線や200日線まではまだ、かなり距離もある中、8月に強いサポートとなっていた1.16台後半の水準が目先の下値サポートとして意識される。

 カナダドルが上昇。
カナダのモルノー財務相の発言が伝わっており、「現在の経済からすれば追加利上げが予想される」と述べたことに反応している。
カナダ円は91円台を試す動きも見られた。

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