人気サイトがアクセス数の多さを利用し閲覧者のCPUパワーで仮想通貨マイニング広告に代わる収入源になるか?

人気サイトがアクセス数の多さを利用し閲覧者のCPUパワーで仮想通貨マイニング、広告に代わる収入源になるか?


人気トレントサイト「The Pirate Bay(パイレート・ベイ)」が、閲覧者に無断でCPUリソースを仮想通貨のマイニングに利用していたことが明らかになりました。
サイト運営者は「広告を見るよりいいじゃないか?」と、広告収入の代替手段に仮想通貨マイニングの可能性を試しているようです。

The Pirate Bay Website Runs a Cryptocurrency Miner (Updated) – TorrentFreak
https://torrentfreak.com/the-pirate-bay-website-runs-a-cryptocurrency-miner-170916/

The Pirate Bay Caught Running Browser-Based Cryptocurrency Miner
http://thehackernews.com/2017/09/pirate-bay-cryptocurrency-mining.html

スウェーデンのPirate Bayは、スウェーデンのPirate Bayは、映画や音楽、ソフトウェアなどのトレントファイルやリンクを配布するポータルサイトで、月間利用者は数百万人と言われている人気のサイトです。
そのPirate Bayが、ユーザーのCPUパワーを無断で借りて、仮想通貨Moneroをマイニングしていることが明らかになりました。


Pirate Bayの特定ページを開くときだけCPU使用率が大幅に増えることに気づいたユーザーが詳細を調べたところ、仮想通貨をマイニングするためのコードがフッター内に埋め込まれていることがわかりました。
Pirate Bayの一部ページでは、CPUパワーを仮想通貨マイニングに提供して収益を受けるサービス「Coin Hive」が利用されていたようです。


このマイニング用コードの存在が明らかになると、Pirate Bayのフォーラムでその是非が議論されました。
元々、Pirate Bayでは仮想通貨Bitcoinによる寄付の受付けがされていましたが、「ユーザーに無断かつ強制的にマイニングを強いる仕様は許されないのではないか?」という意見が噴出したというわけです。

フォーラムが炎上し始めると、フォーラムにPirate Bay運営者が投稿を出し、「仮想通貨のテストをしている」ことが明らかにされました。


Pirate Bay運営者の言い分は、「サイト内にある広告を取り除きたい、そのために仮想通貨マイニングの活用を探っていた」というもの。
現状のサイト運営に不可欠な広告は、ユーザー体験を損なうものでもあるので、広告から仮想通貨マイニングに切り替えられないかテストしていたのこと。
また、一般的なアドブロックソフトで仮想通貨マイニングをブロックすることは可能だと述べています。
ただし、CPU使用率が高かったことや複数タブでマイニングしてしまっていた点はコードの表記ミスであり、実際に導入する時にはCPU使用率は20~30%の範囲に収めること、複数タブでPirate Bayを開く場合には1つしかマイニングしないことなどの修正が入る予定です。

フォーラムでは、「無断でテストをしていたことはとがめられるべきだ」という意見が支配的ですが、「広告収入に頼らざるを得ないサイト運営者が収入を得る方法として仮想通貨マイニングは面白い」「受けたサービスの対価としてサイト利用者がCPUリソースを提供するのはアリではないか」という肯定的な意見もあります。

ウェブサービスのマネタイズに苦しみ有益なサービスが消えてしまうことを考えれば、広告表示や課金制以外のマネタイズ方法として、仮想通貨マイニングへのCPU/GPUリソースの提供はユーザーにとってはお手軽であり、寄付に近いものとして今後受け入れられていく可能性がありそうです。

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