0をインド人が発明した時期が定説よりも前だと放射性炭素年代測定で判明

「0(ゼロ)」をインド人が発明した時期が定説よりも前だと放射性炭素年代測定で判明


「数学史上、最大のブレークスルー」だと言われ、その意義が高く評価される「0(ゼロ)」の発明に関して、インド人が0(ゼロ)を発明した年代が定説よりも数百年も早かったことが明らかになりました。

History of zero pushed back 500 years by ancient Indian text | New Scientist
https://www.newscientist.com/article/2147450-history-of-zero-pushed-back-500-years-by-ancient-indian-text/

Carbon dating reveals earliest origins of zero symbol – BBC News
http://www.bbc.com/news/uk-england-oxfordshire-41265057

何もない状態を表すだけでなく、空位を表す記号としても極めて重要な「0(ゼロ)」の価値については、以下の記事を見ればよくわかります。

「無」を形ある物で表現するという「0(ゼロ)」の概念はどのように誕生し、人類の発展に大きく貢献したのか – GIGAZINE


これまで、インドで0(ゼロ)の概念が確立されたのは早くても5世紀ごろだと考えられてきました。
最初に0(ゼロ)の表記が登場するのは、数学者ブラーマグプタによる著書「ブラーマ・スプタ・シッダーンタ」だと言われています。
当時は「0」ではなく「●」として表記されていましたが、その後、●の中に空白の円が描かれて現在の数字の「0」という表記になりました。

今回、0(ゼロ)の起源が定説よりもさかのぼることになったのは、「Bakhshali」という古代インドの仏教の修道士向けトレーニングマニュアルが原因です。
このマニュアルは1881年にパキスタンの農家で発見され、1902年以来、オックスフォード大学のボドリアン図書館に収蔵されてきました。


Bakhshaliの中にある以下のページには0(ゼロ)を意味する「●」が記述されています。


これまでの研究ではBakhshaliは8世紀から12世紀に作られたと考えられてきましたが、書物が70種類もの異なる樹皮のページから構成されているため正確な年代を特定するのが困難だったとのこと。
そこで、放射性炭素年代測定によってBakhshaliが誕生した年代を正確に調べたところ、なんと最も古い樹皮は224年から383年の間のものと判明。
これまでの通説よりも約500年も早く0(ゼロ)が発明されていたことが明らかになりました。

なお、放射性炭素年代測定の結果、Bakhshaliは最も古いページと最も新しいページとの間で500年の隔たりがあることも判明しており、すべてのページがどのようにして集められ編さんされたのかについて新たに謎が残されたそうです。

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