Hyperloop Oneが超高速次世代交通システムハイパーループの建設候補地10カ所を発表2021年までに一部ルートの実現を目指す

Hyperloop Oneが超高速次世代交通システム「ハイパーループ」の建設候補地10カ所を発表、2021年までに一部ルートの実現を目指す


空気を抜いて真空に近い状態にしたチューブ状の線路の中を時速1000km以上という超高速で走る次世代交通システム「Hyperloop(ハイパーループ)」開発する2つの企業のひとつ、Hyperloop Oneが将来の建設予定ルートを発表しました。
同社では2016年から1年かけて候補地の選定を進めており、今回の発表では5カ国・10カ所のルートが候補地として選ばれています。

The Power of Open Innovation: Lessons from the Hyperloop One Global Challenge | Hyperloop One
https://hyperloop-one.com/blog/power-open-innovation-lessons-hyperloop-one-global-challenge

Hyperloop Oneが発表した候補地の分布は以下のとおり。
10ルートを合計すると53の都心部を通り、総延長距離は6000km以上、1億4800万人もの人が住む地域を結ぶ規模になるとのことです。


Hyperloop Oneでは2016年に開始したHyperloop One Global Challengeの中で、世界中の都市からハイパーループの敷設を望む路線の立候補を求めてきました。
最終的にはなんと2600もの応募があり、同社ではその中から政府によるバックアップ体制やインフラ、技術、法規制の側面などから実現性の高いものを選び、今回の発表に至ったとのこと。
選ばれたルートは次の10件となっています。

◆カナダ:トロント~モントリオール


カナダ政府はハイパーループ構想にかなり積極的な姿勢を示していた模様。
カナダでも有数の都市を結ぶルートが選ばれています。

・トロント~モントリオール:640km・39分
・トロント~オタワ:450 km・27分
・オタワ~モントリオール:190km・12分

◆アメリカ:シャイアン~デンバー~プエブロ


アメリカからは最多となる4ルートが選ばれています。
コロラド州は人口増加の傾向にあり、バイオテクノロジー産業や宇宙産業が発展する過程にあるとのこと。

・デンバー~グリーリー:64km・6分
・デンバー~フォートコリンズ:129km・9分
・デンバー~ベール:121km・9分
・デンバー~コロラドスプリングス:118km・9分
・コロラドスプリングス~プエブロ:65km・6分
・総延長距離:580 km

◆アメリカ:マイアミ~オーランド


リゾート地として人気のあるフロリダ半島を縦断する路線ということで、多くの需要が見込めそうな路線。
オーランドからさらに北へ延伸する可能性もある模様。

・マイアミ~オーランド:414km・25分

◆アメリカ:ダラス~ラレド~ヒューストン


テキサス州の主な都市を結ぶ路線で、日々長い距離を移動するテキサス州民の負担を軽減させる効果を期待。
都市部の渋滞を緩和することで、州全体のカーボンフットプリントの削減も期待できるとのこと。

・ダラス~ヒューストン:789km・46分
・ダラス~オースチン:322km・19分
・オースチン~サンアントニオ:121km・8分
・サンアントニオ~ヒューストン:346km・21分
・ラレド~サンアントニオ:242km・16分
・総延長距離:1030 km

◆アメリカ:シカゴ~コロンバス~ピッツバーグ


4つの州を横断するルートで、アメリカ中西部の主要な都市間におけるヒトとモノの輸送を担います。
現在はこれらの都市を結ぶ空路が設定されておらず、人の移動がスムーズになって新たな産業が生まれる可能性も。

・シカゴ~ピッツバーグ:785km・47分
・シカゴ~コロンバス:493km・29分
・コロンバス~ピッツバーグ:292km・18分

◆メキシコ:メキシコシティ~グアダラハラ


メキシコからは、首都メキシコシティと「西部の真珠」とも呼ばれる中米屈指の世界都市・グアダラハラを結ぶルートが選ばれています。

・メキシコシティ~グアダラハラ:532km・38分
・メキシコシティ~ケレタロ:190km・13分
・ケレタロ~レオン:184km・12分
・レオン~グアダラハラ:205km・13分

◆イギリス:エディンバラ~ロンドン


イギリスからは2ルートが選ばれています。
イングランドの首都であるロンドンからバーミンガム、マンチェスターという主要都市を経てスコットランドの首都・エディンバラを結ぶルート。
現在では、鉄道のナショナル・レールを利用すると4~5時間、空路でも1時間15分程度かかるロンドン~エディンバラ間を、ハイパーループは50分で結ぶとしています。

・エディンバラ~ロンドン:666km・50分
・エディンバラ~マンチェスター:330km・24分
・マンチェスター~バーミンガム:143km・12分
・バーミンガム~ロンドン:193km・14分

◆イギリス:グラスゴー~リヴァプール


スコットランド最大の都市・グラスゴーとイングランド北西部の都市・リヴァプールを結ぶルート。
エディンバラとマンチェスターは上記のルートと重複しています。

・グラスゴー~リヴァプール:545km・47分
・グラスゴー~エディンバラ:68km・7分
・エディンバラ~ニューカッスル・アポン・タイン:193km・14分
・ニューカッスル・アポン・タイン~リーズ:158km・13分
・リーズ~マンチェスター^71km・7分
・マンチェスター~リヴァプール:55km・6分

◆インド:バンガロール~チェンナイ


インドからは2ルートが選ばれています。
このルートでは、インドでも最も経済発展が著しいバンガロールとチェンナイおよびその沿線の都市を結んでいます。

・バンガロール~チェンナイ:334km・23分
・バンガロール~チットゥール:178km・12分
・チットゥール~チェンナイ:156km・11分

◆インド:ムンバイ~チェンナイ


そして10個目のルートは、同じくインドのチェンナイからバンガロールを結び、さらに東海岸の都市・ムンバイを結ぶインド横断ルートとなっています。
ちなみにこのルートは、今回選ばれた10ルートの中で最も総延長距離が長いものとなっています。
バンガロールとチェンナイは上記のルートと重複していますが、経由する都市は異なっています。

・ムンバイ~チェンナイ:1102km・63分
・ムンバイ~バンガロール:817km・47分
・バンガロール~チェンナイ:285km・18分

残念ながら、今回のルートには日本は選ばれていない状況ですが、現在進められている「リニア計画」の存在を考えると、致し方ないという気もします。
Hyperloop Oneはこの10ルートのうちいくつかを2021年までに建設する計画を立てているのですが、はたして本当に実現するのか注目が集まりそうです。
ちなみに日本のリニア計画では、東京~名古屋間が2027年、そして大阪までの延伸区間が2037年に開業する予定です。

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