米CPIで米利上げ期待は復活もドル売り優勢に

 きょうのNY為替市場は終盤になってドル売りが優勢となった。
この日の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで米国債利回りと伴にドルも買いが強まったが、続かなかったことで一旦、見切売りが出たのかもしれない。

 ハリケーンの懸念が後退し、ここ数日ドルの買い戻しが強まっていたことから、一旦利益確定売りを出しやすいタイミングではあった。
また、北朝鮮がミサイル発射の兆候を見せているとの報道が日本の政府筋の情報として流れており、北朝鮮リスクを意識した面もあったようだ。

 ただ、ここ数ヵ月ドルは、米CPIに振り落とされることが多かったことから、今回の予想を上回る結果は心強かったようだ。
CMEがFF金利先物取引から算出しているFEDウォッチでの12月FOMCでの利上げ確率も50%近くまで戻しており、金融機関各社からも利上げ期待を上方修正する動きが相次いでいる。
 

 ドル円は米CPI発表直後に111円台に上昇。
しかし、直ぐに急速に戻り売りに押され、110円台前半まで一気に下落する展開も見られている。
ただ、110円割れを試すことはなくリバウンドの流れは堅持している。
111円台前半には100日線が控えており、目先の上値メドとして意識されるが、北朝鮮リスクから慎重さもうかがえる展開となった。

 一方、ユーロドルは後半になって1.19台に再び上昇。
米CPI発表直後には1.1840付近まで下落したが、その後は急速に買戻され21日線を維持した格好となった。
上値は次第に重くなっている雰囲気もあるが、調整トレンドに入った気配まではまだ見られていない。

 ポンドは上値追いが続いている。
この日の英中銀金融政策委員会(MPC)は予想通りに7対2の据え置きとなったが声明では、向こう数ヵ月での利上げの可能性を示唆している。
カーニー総裁も会見で同様の見解を述べていた。
予想以上にインフレに敏感になっているようで、今回の声明は市場でも予想外だった模様。
ポンドドルは2016年9月以来の1.34台に上昇し、ポンド円も148円台まで上昇した。

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