イエレン証言を受けドル円は一時112円台に下落

 きょうのNY為替市場、ドル円は前日から戻り売りが強まっていたが、この日はイエレン議長の議会証言を受けて更に下げ幅を拡大した。議長の証言開始前に事前テキストが伝わっていたが、ドル円は一時112円台に下落する場面も見られた。ただ、米株が堅調な動きをしていたこともあり、113円台は維持されている。円安期待も根強く、113円を割り込むと押し目買いも出るようだ。

 議長がインフレを注意深く見て行く姿勢を示したことや、緩やかな利上げを強調したことから、市場も敏感に反応。しかし、インフレ鈍化は一時的要因との見方は変えておらず、利上げの方向性やバランスシート縮小の年内早期開始にも言及していた。

 今回の議長の証言を受けて9月のFOMCでは、利上げは見送られるものの、月間100億ドルから始める再投資の縮小は開始する可能性はありそうだ。

 ただ、ユーロドルは逆に利益確定売りが強まるなど、さほど強いドル売りとの印象はない。

 ドル円は10日線付近に下落。この水準をブレイクするようであれば、次の下値ターゲットは21日線が控える112円台前半の水準が意識される。フィボナッチ38.2%戻しの水準もその付近に来ている。

 ユーロドルは利益確定売りが強まり、一時1.14を割り込む場面も見られた。イエレン証言の事前テキストが伝わった直後は、1.14台後半まで上昇していたが、上値が重く急速に戻り売りが強まっている。

 ロングポジションが再び積み上がっているのか、イエレン議長の証言をきっかけに利益確定売りが出たものかもしれない。過熱感もある中、前日の急上昇で上値警戒感も出ていたものと思われる。対円やポンドでの売りも圧迫。
 
 また、きょうはカナダ中銀が7年ぶりに利上げを実施した。カナダドルが急伸しており、カナダ円は89円台まで急上昇。利上げ自体は予想通りではあったものの、成長見通しを上方修正し、インフレ鈍化については一時的要因と述べていた。市場は追加利上げへの期待感を高めているようだ。

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美

こちらからコメントの記入が行えます

*

ピックアップ記事