2本脚で歩いて両腕を動かすことも可能な巨大ロボットMETHOD v2

2本脚で歩いて両腕を動かすことも可能な巨大ロボット「METHOD v2」


日本生まれのロボット「クラタス」とアメリカ生まれの「Eagle Prime」が激突して雌雄を決するロボットバトルの開催が近づく中、お隣の韓国でも人型ロボットの開発が進められています。
SFメカデザイナーによってデザインされたロボット「METHOD v2」はコックピットに人間が乗り込んで二本の脚で歩くことが可能なほか、人間の腕の動きをそのままロボットの腕に伝えることができるという性能を備えています。

Driving An $8,000,000 Gigantic Mech Robot Suit | Translogic 221 – YouTube


自動車関連メディア「Autoblog」のジョナソン・バックリィ氏がやってきたのは、韓国のソウルにある「HANKOOK MIRAE TECHNOLOGY」(以下:MIRAE)と呼ばれる企業の本社。


そしてランボルギーニに乗って登場したのは、同社の代表を務めるYang Jing-Ho氏です。


MIRAEが開発しているのが、まるで自動車に乗るような感覚で操縦できるロボットとのこと。
アクセルを踏めば前に進み、ブレーキを踏めば止まり、自分の手を動かせば大きな腕を思うままに動かせるロボットが作られています。


ロボット「METHOD v2」の全貌はこんな感じ。
全高約4メートル、重量1.6トンという巨体で、上半身部分にあるコックピットに人間が乗って操縦することが可能。
また、片脚ごとに6カ所ある関節を使い、2本脚で歩行することが可能なロボットです。


本体には46個のサーボモーターを搭載して各関節を駆動。
1秒あたり1000回の演算を行って歩行を制御しており、時速1.6kmのスピードで歩行が可能。
一歩あたりの前進距離は450mmだそうです。


体を左右に動かしてバランスを取りながら、スムーズな動きで歩くMETHOD v2。
中に乗っている人もそれほど揺さぶられている様子がありません。


そして上半身に装備された2本の腕は、重いものでも持ち上げるパワーを備えています。
このようにぶら下がった人間を持ち上げることも可能。


また、5本の指を装備して物をつかむことも可能。
細かな力の入れ具合は現時点ではできないようにも見えますが、目的に応じてさまざまな装備を追加することができそう。


Yang氏は、「初めてこのロボットを見た人は怖い気持ちを抱きますが、10分もすれば安心するようになります」と語ります。


METHOD v2をデザインしたのは、アーティストのヴィタリー・ブルガロフ氏。
これまでに映画「ロボコップ」や「トランスフォーマー」、「ターミネーター」などに携わった経歴の持ち主で、日本の「攻殻機動隊」をベースにした「ゴースト・イン・ザ・シェル」のメカデザインにも携わったことがある人物です。


METHOD v2は、ブルガロフ氏のデザインありきで作られたロボット。
そのため、Yang氏らのチームは文字どおりゼロから全ての設計を行ったそうです。


背中の部分には、電源系統がビッシリと並べられています。


アルミ製のパーツでできた下半身の上には、カーボンファイバー製のコックピットが載せられています。
全てをカーボンファイバーで作れば機体の軽量化は可能ですが、あえて金属で下半身を作ることで重心を下げ、安定性を高める目的もあるのだとか。


キャノピーを開けて……


コックピットに滑り込んでベルトを締めるバックリィ氏。
いよいよ試乗のスタートです。


ロボットの脇では、コンピューターのモニターとにらめっこのエンジニアが動きを見守ります。


一歩ずつ脚を前に動かして歩き始めるMETHOD v2。
46基ものモーターが連動して動きを制御しているため、歩行中は結構な音がしています。


そして2本の腕を動かすことに。
コックピットでは、アームに取り付けられたリングの中に腕を通して操縦を行います。


腕の動きに合わせ、METHOD v2の両腕も持ち上がりました。
巨大な腕ですが、意外と素早い動きもできるようです。


操縦中のバックリィ氏の様子。


思わず笑みもこぼれるようです。


腕を上下に動かしたり、パンチのような動きを繰り出したりと、人間の動きに近い動作が可能になっています。


Yang氏のところには、このロボットを売ってほしいという問い合わせも届いているとのことですが、まずは安全を確保するための開発を進めた上で対応を考えているとのこと。
バックリィ氏から「いくらで買える?」と尋ねられたYang氏は逆に「いくらなら出す?」と質問すると……


バックリィ氏は「うーん、ハイエンドのスーパーカーと同じクラスと考えて……140万ドル(約1億5000万円)かな?」と答えてみたところ……


「それじゃ、片腕のさらに半分ぐらいにしかならないね」とYang氏に返されて笑い合う2人でした。


ちなみに、このムービーのタイトルは「Driving An $8,000,000 Gigantic Mech Robot Suit」。
つまり、800万ドル(約8億8000万円)というのが、一つの価格の目安になっている模様です。

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