ドル円は21日線回復 週末リスクを無難に通過し懸念後退

 きょうのNY為替市場はドル買戻しが強まった。
市場は二つの週末リスクが無難に通過し懸念を後退させている。
北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射が無かったことと、ハリケーン「イルマ」がフロリダ半島に上陸後、ハリケーンから熱帯低気圧に勢力を弱めたことがドルをサポートした。

 米株もダウ平均が2万2千ドル台を回復するなど大幅高となっており、米国債利回りも急上昇したからドルのショートカバーが強まったようだ。

 北朝鮮に関して米国は、きょうにも国連で制裁強化案を可決しようとしている。
ただ、米国は石油禁輸や金委員長の資産凍結を除外し当初予定していた内容を緩和させており、最悪の軍事衝突は回避されるのではとの期待感も出ている。
国連での採決は現地時間11日午後6時(日本時間12日午前7時)頃に予定されているという。

 また、ハリケーンについては、さすがに第3四半期への影響は不可避ではあるものの、復興需要も想定されることから第4四半期の成長がそれを相殺するとの見方も出ていた。

 ドル円は109円ちょうど付近の売りオーダーを吸収し109.50付近まで一気に上昇した。
ドル円はきょうの上げでローソク足は大陽線を示現し21日線を上回っている。
今度こそ本格的なリバウンド相場に入るか明日以降の展開が注目される。

 一方、ユーロドルは戻り売りが加速。
心理的節目の1.20を割り込み、一時1.1950付近まで下落。
目先は10日線が1.1940付近に来ており下値サポートとして意識される。

 先週はECB理事会を受けてユーロドルは買いが強まり一時1.21手前まで上昇していた。
しかし、ドラギ総裁の会見はユーロ高けん制を予想以上に強めていたとの見方が市場では多い。
この発言で来年からの出口戦略は予想以上に緩やかなものになるのではとの観測も広がっておりユーロの上値を抑えている。

 ECBは来年からの資産購入の設定期間を6ヵ月間延長し、購入ペースは現在の月600億ユーロペースをまずは400億ユーロに縮小し、その後は200億ユーロに縮小というのが市場のメインシナリオとなっている。
しかし、期間をもう少し長くし、購入ペースも予想以上に緩やかな縮小になるのではとの見方も増えつつあるようだ。

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